ちょっとした記念日なので、今日は日記調に書いてみようと思います。
僕は日曜日に入ったパーティで、白魔道士のレベルを50に上げていた。
狩場からジュノへ戻ってすぐに次のパーティのお誘いをもらったとき、僕はちょっと浮かれていたから、聞かれてもいないのに「限界突破がまだなので」と、お誘いを断った。
限界突破。
この単語を打つことが、やたらと誇らしく、嬉しい。
聞いた限りでだけど、限界突破、という言葉にもっとも相応しいのはMaatじいさんとの1on1なんじゃないかと、うっすら思っている。
僕も早くそこにたどり着きたい。そう強く思っているからこそ、そこまでの道のりにも胸が躍る。
だけど今はまず、指定された3つのアイテム集めだ。
アイテムを落とすモンスターはレベル上げの狩場にもいたから、事情を説明して何度か狩りのターゲットにしてもらったのだけど、アイテムは手に入らなかった。
いや、正確には何度か戦利品としてパーティの持ち物になっていたのだけど、ロット負けして僕の手には入らなかった。
少しがっかりしているのが伝わったのか、そのパーティのリーダーが
「3箇所も周らないといけないし、ドロップ率も低い。50の6人パーティだと全員分集まるのに相当時間がかかるから、LSでお手伝いしてもらうのがいいと思うよ。」
と教えてくれた。
全部で4、5時間くらいかな、と時間の目安も教えてもらった。
少し話が逸れるけど、クリアできるできないはともかく、初めての体験は、なるべくパーティで一緒になった人やレベルの近いフレンドに声をかけて行くようにしている。
だけど、それがベストじゃない場面もある。僕のレベルではクリアすることが難しく、かつクリア後の報酬が僕のレベルで必要だと思われるようなときだ。そういうときは大抵、LSの先輩たちが先に気付いて、「大変だったら手伝うから言ってね」と声を掛けてくれる。
そういうことを嫌う人もいるだろうなぁとは思うけど、僕の率直な気持ちとしては、レベルの違うLSのメンバーと行動できることはめったにないから、単純に楽しい。
それに僕が後輩に対してそうであるように、先輩冒険者たちが僕の力になりたがっていてくれていることが、何だか嬉しいじゃないか。
僕自身のパーソナリティはとても甘え下手な上に、Lサイズのエルヴァーンというルックスが現実の僕と同じでやっぱり甘え下手なキャラクターを強調しているけど、それはそれで礼儀正しくお願いするのにはピッタリだと思えばいい。
僕はログインするとあいさつもそこそこに、LSメッセージで「レベル50になりました!」と報告した。「おめ~」「おめめー!」「頑張ったねー!」と祝福の声に画面のこちらで /bow しながら「ありりんです~」と答え、一度深呼吸してから「限界1アイテムが集めのお手伝いをお願いしたいです」と続けて打つ。
これくらいのことで緊張するのはどうかなと自分でも思うけど、してしまうものは仕方ない。むしろ /panic だ。
あのアイテムは1時間くらいかな、シーフで行けば3時間で全部周れるんじゃないか、という会話を見ながら、土日は皆でENMや裏(だと思う)に行ってることが多かったなと思い出して、さらに頭の中がぐるぐる回った。平日にお願いした方がいいのかな?
と、僕がゴチャゴチャ考えていると、「パーティ誘ってもいい?」とSさんからTellが来た。僕はそのときサンドリアにいたから「ジュノまで来てもらってもいい?」と言われて、あわててデジョンする。
パーティにはHさんも入ってくれて、3人で周ることにした。
Sさんの的確なナビゲートで、巣からヴァズ、バタリアを抜けて古墳へ向かい、一度ジュノへ戻ってチョコボ代の高いことに驚き、要塞まで走った。門開けの手伝いにSさんのフレのTさんが合流してくれて、自爆を受けるまでもなく倒した1匹目のボムが、あっさり灰を落とした。
「おめー」
「おめ~」
「アイテムの空き確認してロットして」
「はいっ!」
僕のロットイン → 25pts
粘菌が28、パピルスが101。
おばちゃーん、このクジあたりが入ってないよー。
Maatじいさんに「言われたアイテム、耳そろえて持ってきたぜ」と届けると、「ホウ……。こいつはたまげた。お前さん、なかなかやるな。」「限界とは何か、だと?ま、とりあえず戦ってみることじゃ。」なんて、やっぱり飄々とあしらわれた。
サシで相手してもらえるのは、まだまだ先のことみたいだ。
今回、SさんとHさんにお手伝いしてもらいながら、気付いて自分で驚いたことが一つある。
僕自身の役どころが、これまでとは明らかに違ったことだ。
自分のクエストで貢献度も何もあったもんじゃないけど、言われるがままにお手伝いしてもらっていたドラゴンミッションやカザムパス取得の頃と比べれば、今自分はこういう理由で高レベル冒険者の協力を欲しいのだということも、そのパーティで自分は白魔道士としてどう立ち回ればいいのかも分かっていた。大リンクで2人のHPが真っ赤になりMPも空になりそうだったときにも、慌てることなく死なせないように死なないように、戦闘を終わらせることができた。ただただ、はぐれないように走り回っていた頃からは考えられないけど、即席の連携にマジックバーストを合わせることも楽しんだりした。ハーフレジでダメージはほとんど与えられなかったけど。
小さいことで言えば、インスニ無しでジュノ周辺を走り回れたのも、僕にとっては嬉しい驚きだった。
レベルが上がるのが楽しい。今までは新しい魔法を使えるようになったり、より強い装備を身に着けられるようになるのが嬉しかった。
これからは、レベルが上がることを、今まで以上に楽しめるようになるはずだ。レベルアップが新しい魔法や装備だけじゃなく、もっと色んなことに繋がっていくことに気付いたのだから。
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